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エッセイ

本ページでは、弊社代表取締役 郡 省三の経営に関するエッセイを掲載させていただいております。
拙文でございますが、ご一読いただけますと幸いでございます。
エコと経営

弊社は本年度より、コーポレートメッセージを改訂しました。新しいビジョンでは、"お客様のエコな生活をサポートする"がメッセージの中心に据えられております。

ただし、もともと"エコ" はマーケティングメッセージとして消化しにくいものです。便益、つまりお客様個人にとってのメリットが明確でありません。さらに、エコという言葉が本質的に「反」消費的な意味合いを持っているとも考えられます。これはモノをどんどん売ることで成立している企業にとっては、存在意義の喪失にも繋がりかねません。

このため、近年流行した"ロハス"なるマーケティングメッセージには、エコをファッションの道具の一部、アクセサリーとして位置づけることで、主に富裕層をターゲットとして自己表現を助ける価値を売るという手法が用いられました。エコを理想の自分に近づくためのアクセサリーと定義することで、モノを売るための"良い言い訳"を手にしたのです。

この手法は、確かにマーケターとして学ぶところが沢山あります。しかし、エコをエゴと絡めるのは 1 つの処方箋であるにはあるのですが、もっと根源的なところで商業活動はエコとどう付き合うのか、考えていく必要があるように感じます。

弊社のマーケティング活動におけるエコ的発想というのは、お客様ひとりひとりに対して、それぞれのビジョンの選択肢をご提示差し上げることです。お客様が向かいたい先、この先どう環境と付き合っていくのか、どのようなライフスタイルで生きていくのかを決めるサポートをさせていただくことで、我々をお選びいただければと考えています。

我々が提示するビジョンは、自転車がある生活です。

自転車を乗り回して、日曜の朝にプレームを磨き、油をさして、ギアを替えて、ちょっとした場所に行くときには、車ではなく自転車で気持ちよく風を切り、新しい自転車に乗り換える時には、きちんと整備をして再販売してくれる店に愛車を譲る、そういう生活です。

このために、我々は売っていただいた自転車を次のオーナーに気持ちよく乗っていただくために徹底的に整備しますし、次のチャレンジのお役に立てるよう、できる限り高値で買取するために日々マーケット状況のデータベースを更新しています。

自転車はエコだ、リサイクルはエコだ、とまくしたてることは、我々にとって、エコなマーケティングではありません。エコな生活を提示するために、細かな配慮やビジネス上のオペレーションを丁寧に行っていくことでこそ、達成されるものであると信じています。

次回はエコ活動のおもしろい事例を紹介しつつ、我々がその先進事例をどのように経営に取り込んでいくかをお話できればと思います。

株式会社サイクルハンター 代表取締役 郡 省三